ストーリー制作について

ストーリー創作について、ざっくり物語をいくつかに分類分けしてみると、それぞれの分類で国民的?名作ってもう出ちゃってるっぽいですよ。

異次元の外敵との衝突と共感のストーリー、二人の小さな恋の物語、保守と革新が激しく対立する世界、人の心と世界のつながりの物語、上部構造と下部構造の織りなし、そして疲れた大人向け癒し系作品。

だから、その下のレイヤーで作品を作りこまないと、新規性が認められる作品って出来ない状況なのだよねえ。脚本とか演出とかキャラ設定とか世界観と記号の複雑な配置とか・・、そういうところで勝負して、客にこれは新しいと思わせて初めてお金が取れる商品になる。当たり前でしょうかね。

新しい上位カテゴリを生み出すことはない(そういう努力はほとんど放棄されている?)から、既存の分類に属してしまって作品の粒は小さくなってしまう。このあたりは産業の状況としてかなり残念で、まあ広く言えば不況の影響とか言えるかもしれませんが。カテゴリがないってことは、市場がないことでもあるから客がいるかどうか分からないところに商品を放れるかという資本の論理にもなってしまうわけですが・・