プレミア人材が高い給料を貰えないのが許せん

昨日は三軒茶屋で焼き肉、連れが投資運用会社の人間でしてメーカーの私からしたら年収高くて羨ましいですよなどと話してました。(芸能人が横の席にいたよ、さすが東京!)


年収が高い人は、年収が高い理由をいろいろと説明してくれます。
・個人の成果として大きな収益を挙げている
・休む間もなく働いている(労働時間が長い)
・リスクが高い業界にいる
・リスクが高い仕事をしている
・希有なキャリアをもったプレミア人材である

例えば1つめはファンマネみたくたくさんのお金を素早く動かす仕事、2つめは報道など納期スケジュールがきつい仕事、3つめは不動産のように自転車操業経営を余儀なくされていて景気の谷ですぐ会社がなくなっちゃう業界での仕事、4つめはプロ野球の選手とか、ざっとこんな感じで思い当たりますね。


昨日食事した人は、法律詳しいし営業も経験あるしこういう人材あんまりいないぜっていう説明をしてくれて、この人は5つめのプレミア人材なんだなあと思ったりしてました。でもあれっ?メーカーの研究所にだって博士号とってアカポスの経験あって、重要論文書いているし外国語も話せるしって人いるけどすげー給料低いぜ、と。まあ低いっていっても平均年収の良くある数字よか高いんだけど、でも夢を見れる数字じゃあない。


上に書いた5つのうち、上の4つは基本精神的にきついし場合によってはプライベートに支障があるような仕事だったりするじゃあないですか。普通の人は一番下のプレミア人材になって年収増やしたいって思うはずなんですよ。でもそれが業界によっては、てか製造業なんだけど、許されていないのかもなあと。みんなでやった仕事なんだからみんな同じぐらいの取り分でという発想があるのだよねえ。


ない袖は振れない的な経営の事情とか、結局は業界の収益性の違いとか、まあいろいろあるとは思いますが。でもやっぱりなあ。キャリアアップして所得をのばしてっていう、ごくごく一般的なキャリアプランを描けない業界って、そりゃ学生の理系離れも進みますわ。メーカーの仕事はチームでやることが大半だから給与格差をつけにくいのは分かるのだけど、そこはもうちょっと長期的な視点で給料のことを考えてほしいなと思いました。