日本に起業家が生まれないのは

新しいことにチャレンジしにくいのは失敗したときの保険がないからってよくいわれるけど違うよねと。そりゃまあ新卒で入社した会社を辞めにくいとか借金してまでチャレンジするのは怖いとか、それがないとは思わないけど。


1番の理由は「格差がない」せいだと思うわけです。なぜか?需給で考えれば当たり前の話しだけど、リスクの大きいお金を起業家に提供できる資産家(スポンサー)と身体一つで成り上がりたい貧乏人(アントレプレナー)が多ければ多いほど起業家が生まれる確率は高いはずと思うわけですよ。とくに豊かさあふれるこの時代、ビッグマネーを掴みたいっていう動機は持ちにくくて普通にやって普通に稼げるのが一番いいと思う人が多いんです。となると本当に起業に踏み出すのは金持ち(金持ち仲間の中でもさらに上に立ちたいと思う連中)か、まともな学歴がなくて起業するしか生きる道がない貧乏人か。金持ちは人脈とかMBAの知識とかでよろしくうまく会社を成功させるけど本当のイノベーションなんて何にもやってないから会社も長くは続かない。貧乏人は歯を食いしばって成功を掴むけれど人格が社会での成功にコミットしすぎててモラルがない。*一般的にはそうでないかな〜という話しですよ、念のため(汗


というわけで、貧乏人でもモラルがある人間がアントレプレナーになって、それから金持ちがその人を見込んで捨て銭を恵む(金持ちはこういうの好きでしょ)という関係が成り立って初めて、長生きして大きく成長するまともな会社が新しく生まれるんではないかなと。奇特な考えの人は母数がないと中々現れないでしょうから、日本に格差をつくって貧しい人と金持ちな人をたくさん用意しなきゃ起業家なんて増えないし国としての成長もないんではないかな。


大企業が海外に逃げて国内雇用が壊滅的になれば職がなく貧しい若者が起業家として活躍しだすんだろうな、きっと。ああ世の中うまく出来てると思いますよ。